中国のJ-10戦闘機はなぜ売れないのか―中国メディア

2019年11月18日、中国の軍事情報を伝えるアカウント・谷火平は「どうしてJ-10戦闘機は外国であまり売れないのか」とする記事を掲載した。

記事は、17日にアラブ首長国連邦で開かれた第16回ドバイ国際航空展で、中国の対外販売用第4世代戦闘機J-10CEがお目見えしたと紹介。一方で、その性能は米国のF-16に引けを取らないものの、J-10はなかなか買い手の眼鏡にかなわず、今年2月に行われたパキスタン空軍の入札競争でもJ-10はF-16C/Dに敗れて受注を取ることができなかったと伝えている。

その理由について記事は、性能上の問題でもなければましてや金銭的な問題でもなく「どうやってメンテナンスをするか」という点が大きな問題になっていると分析。戦闘機の購入には技術支援、パイロットのトレーニング、修理やメンテナンスといった内容も含まれるとしたうえで、冷戦期にソビエト式の軍備と世界を二分し、冷戦終結後には自らの規格や基準を世界に浸透させてきた米国が、入札競争において大きなアドバンテージを持っているとの見方を示した。

そして「パキスタンは1979年からF-16戦闘機を使い始め、改良を加えるなかでその性能について十分に熟知するとともに、完全なバックアップ体制を作り上げた。地上担当者も米国製戦闘機やNATOの基準を熟知し、操作手順、メンテナンス、搭載兵器などで大きな経験を持っている。そのなかでJ-10を買えば、パキスタン軍は一定の適応期間が必要になる。南方に睨みを利かせ、隣にお騒がせなインドを抱えるパキスタンにはそのような時間的余裕はないのだ」と記事は論じている。

一方で、J-10CEには明るい前途も見えているとし、タイがいい買い手になってくれる可能性があると紹介。タイが今年に入ってVT-4戦車、VN-1歩兵戦闘車、S-26T潜水艦、071Eドック型輸送揚陸艦と中国の装備を大量購入していることを挙げるとともに、近ごろではタイ空軍が戦闘機の購入による軍備の更新を計画しているとの情報もあるとし「J-10CEにとっては間違いなく絶好のチャンスだ」と伝えた。(翻訳・編集/川尻)


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