2021年1月18日、韓国・中央日報によると、韓国で起きた犬の虐待事件で、保護された犬が飼い主の元に返されたことが分かり物議を醸している。

記事によると、慶尚北道(キョンサンプクト)浦項(ポハン)市内で昨年12月28日、飼い主の男がリードにつないだ11カ月のトイプードルを空中で振り回す事件があった。この様子が映った監視カメラの映像も公開され、韓国のネット上で衝撃が広がっていた。男は動物保護法違反の疑いで在宅起訴され、警察の調べに対し「子犬がかわいくて、ただ楽しくてやった」と供述した。浦項市はトイプードルを保護し、レントゲン検査や血液検査を行ったが、健康には異常がなかったという。

男は起訴後も所有権を放棄しなかったため、トイプードルは5日間の隔離保護措置を終え、今月13日に男の元に返された。

浦項市庁畜産課関係者は「所有権放棄の意思を何度も聞いたが、飼い主が所有権を放棄せず隔離措置保護費用を全額納付したため、返還措置をとった」と明らかにした。また別の関係者は「飼い主は子犬との絆があり、問題の行為に対しても深く反省している」とした上で、「動物虐待再発防止誓約書に基づき、今後も監視を続ける」と話しているという。

現行の動物保護法では、虐待された子犬を自治体の保護所で隔離保護しても、飼い主が要求すれば返還措置を取らなければならない。動物は私有財産と認められ、強制的に所有権を奪うことができないためという。同法の施行規則第14条には「所有者から虐待された動物は、保護する際に獣医師の診断により期間を定めて保護措置を取り、3日以上所有者から隔離措置しなければならない」と明示されているという。

韓国ではこれまで、動物虐待者の所有権を制限する動物保護法改正案が何度も発議されたが成立には至っていないという。

これを受け、韓国のインターネット掲示板やSNSには多くのコメントが寄せられている。「韓国の法律は理解できない」「法律に穴が多すぎる」「本当に犬が好きならそんなことできない」「これは虐待以外の何物でもない」「厳罰に処して」など批判の声が続出している。

その他にも「飼い主の元に返されたの?どうか死なないでね」「どんなに散歩の時間が苦痛だったことだろう」「二度と虐待しないことを望むしかない」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/松村)