2021年5月24日、韓国・モーターグラフは「ドイツはなぜ、ジェネシスが欧州で失敗すると予想するのか」と題した記事を掲載した。

記事によると、韓国・現代(ヒュンダイ)自動車の高級車ブランド「ジェネシス」は4日、欧州進出の詳細を発表した。独フランクフルトで欧州の主要メディアを対象にオンラインプレスカンファレンスを開き、今後の計画を明らかにした。記事は「欧州プレミアム自動車市場で絶対的な地位にある自動車メーカー3社を擁するドイツは、ジェネシスの進出をどう見ているだろうか」と、ドイツの反応を詳しく紹介している。

ドイツの車専門誌「アウト・モトール・ウント・シュポルト」はG80やGV80を詳しく紹介した他、読者を対象にアンケートを実施した。「ジェネシスはドイツで成功できるか」との質問には1万7712人が答え、「いいえ」47%、「はい」32%、「よく分からない」が20%と集計された。「ジェネシスのSUV車(GV80)を購入するか?」との質問には7139人が答え、「いいえ」55%、「はい」29%との結果が出たという。いずれも否定的な反応のほうが多く、同誌はジェネシスの成功は容易ではないだろうと見通した。

週刊誌「デル・シュピーゲル」は、自動車専門家フェルディナンド・デューデンホッファー(Ferdinand Dudenhoeffer)氏のインタビューを掲載している。この中で同氏は「(ジェネシスモデルは)美しく、いい。しかしアウディ、BMW、メルセデスを相手に成功するには不足している」と指摘しており、「ジェネシスには姉妹ブランドの現代・起亜自と区分できるほどの特別な何かがない」「インテリアの良さとデザインは米国市場では成功できても、欧州はそうはいかない」「テスラのように革新的でもなく、メルセデスやBMWのように長い歴史もない」と評したという。これについて記事は「保守的な欧州市場はブランドの歴史や伝統を重視しているため、テスラのような全く新しいアプローチを示すか、強力な技術力で思い切った戦略を打ち出すようでなければ、欧州の消費者の視線を奪うことはできない」と説明。GV80のスタイル、完成度、性能など、車についての評価は悪くないが、「革新的な何かを期待したが、保守的だったことへの苦言」が呈されたとしている。

また、英誌「オートカー」もジェネシスの欧州進出について「非常に難しいこと」だと指摘。さらに「英国で地位を確立するため多くの投資を行い、長年踏みとどまっているレクサスがジェネシスにとっての最高のシナリオだ」とし、「すぐに成功することは難しく、レクサスのように耐えなければならない」と強調したという。これについて記事は「ジェネシスが欧州で険しい道を進むと見通したことは現代自動車にとって耳の痛い話だ」としている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「まずは挑戦することが大事だ。成功も挑戦しなければ収められない」「豪華ブランドがあふれかえる大陸で、挑戦を実現したというだけでも立派だ」「ジェネシスのエンジンは欧州の強者を超えられていないが、デザインはドイツ3社を完全に超えていると思う。レクサスより人気になるはずだ」など、好意的なコメントが寄せられている。

一方で、「せっかく進出するのだから成功してほしいが、難しいだろうな」「現代自はエンジンもまともに作れないんだぞ」「ドイツはエンジンの性能と欠陥を知ってるんでしょ」「韓国で中国車が売れないのと同じだ。欧州にはいい車がいっぱいあるのに、わざわざ現代の車を買わないよ」「ドイツは車へのプライドが高いからな」など、否定的な声も多く上がっている。(翻訳・編集/麻江)