中国で再び、新型コロナウイルス感染症が増加している。同ウイルスの株の中でも感染が特に増えているとされるデルタ株は「みずぼうそう」並みの感染力を持つとされる。

中国メディアの新京網による1日付の報道によると、南京市では7月20日以来、「地元」で感染した人204人が確認された。7月31日には2歳の男児の感染が確認された。感染した可能性があるのは、7月21日に一家でPCR検査を受けた際か、23日夜に隣人と庭で会話した際と考えられている。いずれも感染者と接触したと判断された。一家はその後、自宅内で隔離生活を送り、外部との接触はなかった。

南京市内では、7月20日に南京禄口国際空港の清掃員9人の感染が確認されていた。全員がデルタ株に感染していたと発表された。中国メディアの新浪網は7月31日付で、米国疾病予防管理センター(CDC)の文書によると、デルタ株の感染力は1人の感染者から8−9人の新たな感染者を発生させると紹介。当初型の新型コロナウイルスと比較して、感染力は4倍以上で「みずぼうそう」に匹敵する感染力という。

南京禄口国際空港での感染が確認されて以降は、張家界(湖南省)、揚州市(江蘇省)、常徳(湖南省)、アモイ市(厦門市、福建省)など中国各地での感染者発生が明らかになった。中国メディアの新浪網は、河南省鄭州市当局は7月31日に住民に対して、同市を離れないよう求めたと報じた。同市の衛生部門トップである市衛生健康委員会の主任の解任が発表され、同市内の鄭州第6人民医院(病院)内での集団感染発生と関係があるとの見方が広まったという。

新浪網記事は、中国各地で鄭州市と同様な措置が取られていると紹介。また、2021年の春節(旧正月、同年2月12日)には「就地過年(帰省をやめて居住地で年越しをする)」ことが推進されたが、22年の春節(同年2月1日)には、「就地過年」がさらに厳しく実施されるとの見方を示した。

同記事はまた、夏休みの旅行や行楽が非常に難しい状態になったことで「多くの事業者にとってのビジネスチャンスが、突然に悪夢と化した。これが残酷な世界であり、残酷な現実だ」と論じた。(翻訳・編集/如月隼人)