「さらに緊密な上海協力機構運命共同体を構築し、世界の恒久平和と共同繁栄のためにさらに大きな貢献をする」――。中国の習近平国家主席は17日、ビデオ方式で行われた上海協力機構(SCO)メンバー国首脳理事会第21回会議で演説を行い、「上海精神」を積極的に提唱し、SCOの未来の発展のための「5つの提案」を行った。

「団結と協力の道を歩む」「安全と危険を共に担う道を歩む」「開放と融通の道を歩む」「互いに学び互いに鑑とする道を歩む」「公平と正義の道を歩む」――習近平主席が示したこの「5つの提案」は、SCOの未来の発展の方向を示しただけでなく、地域と世界の安定と発展に対して中国が責任を果たすことをより強く示している。

今年はSCOが発足して20周年だ。SCOはこの20年来一貫して、「相互信頼、互恵、平等、協議、多様な文明の尊重、発展を共に追求」を中核とする「上海精神」に基づき、政治的な信頼を共に促進し、安全と安定を共に守り、繁栄と発展を共に図り、国際的な道義を共に担い、新たなタイプの地域組織の協力と発展の道を歩むことに成功してきた。

SCOは「百年の変局」とコロナ禍が重なり合い絡み合う現状において、地域の安全と安定を維持し、各国の発展と振興を促進することについて、これまで以上に重要な使命を担っている。

現在の最も喫緊の課題は、新型コロナウイルス感染症との戦いだ。習近平主席は、「ワクチンの公平かつ合理的な配分を促進する。ウイルスの起源探しの政治化には断固として抵抗する」と強調し、「世界に向けての年内20億本のワクチン提供を加速する」などの措置を宣言した。

安定を共に図り発展を共に促進することが、SCOの主旨だ。アフガニスタン情勢の重大な変化に臨んで習近平主席は、アフガニスタン情勢の平穏な推移と、真の平和・安定・発展の道を歩むことを、SCOの各メンバー国に呼びかけた。

その他、中国は貿易と投資の自由化や利便化を継続して推進することなどを提唱し、今後5年間のSCOメンバー国との貿易累計額の目標を2兆3000億ドルとして、その実現に力を入れることと、貧困対策についてSCO諸国に1000人の人材育成枠を提供するなどの具体的措置を宣言した。

一つの宣言と一連の決議、さらに食料安全保障などの分野での協力声明が加わり、今回のSCO首脳会議における実り多い成果が眼前に出現することになった。(CRI論説員)