中国で大型スーパーの閉店が相次いでいると中国メディアが報じた。1か所で多くの品物が買える従来型のスーパーは消費者にとって魅力でなくなり、各社は店舗を減らすことで生き残りを図っている。その代わりに人気が高まっているのは倉庫スタイルの会員制スーパーだ。

中国新聞社(CNS)が紹介した中国チェーンストア・フランチャイズ協会のデータによると、中国のフランス系スーパー・カルフール(Carrefour)店舗数は2016年では319店舗を数えたが、20年には228店舗に減少。21年下半期だけで7つのハイパーマーケットを閉鎖し、21年のカルフールチャイナの営業利益は前年比で10%以上減った。米国系のウォルマート(Walmart)も事業を縮小しており、21年に10店舗以上を閉鎖した。

北京市のカルフール中関村店は3月31日に閉店した。04年にオープンした同店は面積1万6000平方メートルを誇り、「アジア最大のスーパー」と言われた。地元に住む住民は「開店当時はとてもにぎやかだった」と振り返る。地下の賃貸エリアは多くの店舗が集まっていたが、近年は次々と店舗が代わっていった。ある衣料品店の店員は「安い品物をそろえても売れ行きは良くならない」と明かした。  

近くの住民は「大きいスーパーは買い物に時間がかかる」と指摘。「例えば、生鮮食品エリアと生活用品エリアはフロアが異なり、少しの買い物でも移動が必要となる。今はいろいろな方法でコスパの良い日用品を買うことができる」と話した。

CNSは「インターネットの時代となり、スーパーマーケットが必要とされなくなったわけではない。いま人気が高まっているのは、新興勢力の倉庫スタイルの会員制スーパーだ」と報道。中国のスタートアップfudi、ドイツ系のメトロ(Metro AG)、米国系のサムズクラブ(Sam’s Club)などの会員制スーパーはそれぞれ数万人の会員を集めているという。

多くの消費者が憧れるハイパーマーケットは、米国のコストコ(Costco)のモデルだ。米国留学経験者は「上質なシャツとジーンズが10ドル(約1295円)未満、スーツケースは100ドル(約1万2955円)程度で買える。このような店舗に興味がない人はいません」と語り、実店舗が人気を取り戻すには「コスパの良い高品質の商品を厳選する必要がある」との感想を漏らした。(編集/日向)