中国初の商用分散型アンモニア水素製造・水素化一体化ステーション「南寧振興エネルギーステーション」が8日、広西チワン族自治区で完成し、試験稼働に成功しました。これは中国の水素エネルギー産業の発展が直面する輸送・貯蔵の難題解決に新たな道筋を提供するものです。

水素は密度が小さく、水素貯蔵容器自体が重いため、輸送される水素の質量は全体の輸送質量の約1%程度であり、全体の輸送効率が非常に低く、輸送コストが比較的高くなるため、分散型ステーション内での水素製造技術は水素の長距離輸送の課題を効果的に解決することになります。分散型水素製造には主に水の電気分解による水素製造、天然ガスによる水素製造、メタノールによる水素製造、アンモニア分解による水素製造など数種類の方法が含まれます。

アンモニアは効率の高い水素貯蔵キャリアで、エネルギー密度が高く、貯蔵・輸送が容易かつ低コストで、生成される水素ガスの純度が高く、炭素を排出しないなどのメリットがあります。中国は世界最大の合成アンモニア生産国・消費国で、合成アンモニア産業は全国に広がっており、分散型アンモニア水素生産の発展には良好な基盤を有しています。国家発展改革委員会とエネルギー局は2022年3月に「第14次五カ年計画新型エネルギー貯蔵発展実施方案」を発表し、初めて「アンモニア」を重要な水素貯蔵キャリアとして重点難関攻略方向に盛り込み、「アンモニア・水素エネルギー貯蔵」モデルの展開を明確に打ち出しました。


今年に入り、国家発展改革委員会など多くの部門が国内の水素エネルギー産業の発展を支援する政策を継続的に打ち出しており、現在までに国内の水素ステーションの数は世界1位となっています。(提供/CRI)