2024年5月29日、香港メディア・香港01は、中国が日本産海産物の輸入を全面禁止していることで、ロシア産カニの対中輸出が増加していると報じた。

記事は、ロシアメディア・スプートニクの27日付報道として、ウラジオストクにあるロシア極東最大のカニ漁会社が昨年中国に輸出したカニ製品が前年比33%増加したと紹介。この会社では2次加工品を含む21種類のカニ製品を生産し、昨年の対中活カニ輸出量はロシア全体の28%に当たる8600トン(前年比71%増)に達したと伝えた。


また、ロシア輸出センターの支援により、海外の展示会などへの参加を積極的に進めており、5月17〜21日に黒竜江省ハルビン市で開催された「ロシア食文化フェスティバル」にも出展したと紹介した。

その上で、日本が昨年、福島第一原発の処理水の海洋放出を開始し、中国が同8月に日本産水産物の輸入を全面的に停止したこと、ロシアも22年のウクライナ戦争勃発以降、制裁により西側諸国への輸出が制限されていることが、ロシア産水産物の多くが中国へと流れる大きな要因だと指摘。米国は22年3月にロシアからの主産物輸入を禁止し、今年2月には第三国で加工されたロシア産サケ、タラ、スケトウダラ、カニの輸入も禁止したと伝えた。

記事は、ロシアのカニ漁関係者が「中国の水産物市場は健康志向の高まりにより、著しい成長を見せている」とし、今年のロシア産カニ輸出量は昨年より7〜10%増加するとの見方を示したと紹介。ミシュスチン首相が27日に極東の造船所の造船能力向上を目的として30億ルーブル(約52億円)を超える資金を投入することを発表したほか、先日も37年までに民間船1700隻以上を建造する計画を示したと伝えた。(翻訳・編集/川尻)