ユーロ圏総合PMI、6月速報値は52.1に上昇、先行き不安くすぶる

[ロンドン 21日 ロイター] - IHSマークイットが発表した6月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.1と、前月の51.8から小幅に上昇した。ただ、世界経済の減速や貿易戦争に対する懸念を背景に、企業の楽観度合いは過去5年近くで最低となった。

6月の総合PMIは昨年11月以来の高水準でロイターがまとめた市場予想(51.8)を上回った。しかし、サービス部門が上昇する一方で製造業は好不況の分かれ目となる50を5カ月連続で下回り、バランスに欠ける状況だ。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「正しい方向に向かっているのは良いことだが、域内総生産(GDP)伸び率は0.2%強の水準だ。しかも、成長の均衡は取れていない。製造業の不況は続いており、サービス業に依存している」と述べた。

サービス部門PMIは53.4で、前月の52.9から上昇。予想は52.9だった。

製造業PMIは47.8。前月は47.7、予想は48.0だった。5カ月連続で50を下回った。

生産指数は48.8で、前月の48.9から低下した。

製造業の需要は9カ月連続の減少。昨年9月以降、受注残高の減少が続いている。新規受注指数は46.6で横ばい。

サービス業の需要も引き続き低迷。雇用指数は53.8で、前月の54.0から低下した。

先行きを示す指数もさえず、楽観度が低下している。総合先行き生産指数は58.7と、前月の59.8から低下。2014年10月以来の低水準となった。

ウィリアムソン氏は「多くの懸念要因がある。国内外の景気低迷、貿易戦争、世界経済の需要軟化、地政学リスクの高まりなどだ」と述べた。

ユーロ圏の2大国、ドイツとフランスでは、製造業、サービス部門ともに改善を示した。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は今週、物価の伸びが低迷し、目標を達成できない状況が続いた場合、利下げや資産買い入れなどの金融緩和措置を再度実施する方針を示した。[nL4N23P248]

キャピタル・エコノミクスの欧州チーフエコノミスト、アンドリュー・ケニングハム氏は「6月PMI速報値の小幅な改善では、ECBの新たな政策緩和計画を中止させるには力不足」とし、ECBが来月の理事会でフォワードガイダンスを正式に強化し、9月に中銀預金金利を10ベーシスポイント(bp)引き下げマイナス0.5%とすると予想した。

INGのシニアエコノミスト、バート・コリジン氏は「サービス部門と製造業のかい離が大きくなるばかりだ。この状態がいつまで続くかが問題」と述べた。

*内容を追加しました。


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