[7日 ロイター] - 豪投資銀行大手マッコーリー・グループが7日発表した2021年度(20年4月─21年3月)決算は利益が自社予想を上回り、過去最高となった。手数料ベースの一部事業が低迷した一方、エネルギーや貴金属、為替などボラティリティーの高い市場からの利益が伸びた。

純利益は10.6%増の30億2000万豪ドル(23億5000万米ドル)で、2月に示した自社予想(5─10%増益)を上回った。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で航空機リース部門が打撃を受け、企業のM&A(合併・買収)に関連した手数料収入や銀行の利益率が圧迫された一方、商品(コモディティー)取引部門が50%の増益となった。

リテールバンキングからM&A、インフラ投資、商品取引まで多岐にわたる事業を世界的に展開していることが奏功した。2月に北米を襲った寒波でガス価格が上昇した恩恵も受けた。マッコーリーは北米の天然ガス市場で第2位。

シェマラ・ウィクラマナヤケ最高経営責任者(CEO)はアナリスト会見で、幅広い事業展開について「さまざまな市場サイクルの中で多様性を提供した」と評価した。

また、北米における下半期のガス・電力取引だけでなく、上半期の貴金属、原油取引のほか、為替やデリバティブの活発な取引も寄与したと述べた。

同CEOはさらに、マッコーリーは「慎重な姿勢」を維持するものの、「主要な市場における深い知識や事業・地理上の多様性に伴う強さ」を踏まえると、「中期的により優れた業績を達成する良い位置につけている」との見方を示した。

期末配当は1株当たり3.35豪ドルと、前年の1.80豪ドルから2倍近くに引き上げた。