[ワシントン 16日 ロイター] - ハッカー集団「ダークサイド」がランサムウエア(身代金要求型ウイルス)を通じて米石油パイプラインへのサイバー攻撃に関わったとされる問題で16日、ランサムウエア攻撃を仕掛ける別の2つのハッカー集団のサイトが週末にアクセス不能になったとみられている。

サイバーセキュリティー会社レコーテッド・フューチャーの専門家アラン・リスカ氏が明らかにした。

このハッカー集団は「AKO」と「エベレスト」。ハッカー集団のウェブサイトが不安定になることは少なくないが、「著名なハッカー集団のサイトが24時間ダウンするのは異例で、意識的にサイトを遮断したとみられる」という。

米石油パイプライン「コロニアル・パイプライン」を麻痺させたとされるダークサイドも、その後、サイトが消滅している。

米政府の圧力が強まる中、ランサムウエア攻撃を仕掛ける他のハッカー集団も、活動を停止・縮小する意向を表明しており、ハッカー集団の「Avaddon」と「REvil」は、政府機関、非営利団体、医療機関への攻撃を中止する方針を示した。

こうした活動の停止・縮小が、米政府の外交圧力によるものか、技術プロバイダーへの法的な要求によるものなのか、また政府を後ろ盾とするハッカー攻撃によるものなのかは不明。米連邦捜査局(FBI)のコメントは取れていない。

リスカ氏によると、新型コロナウイルスの流行初期にも、ランサムウエア攻撃を仕掛ける一部のハッカー集団が、特定の機関を攻撃対象外とすると宣言したが、長続きはしなかったという。