[ニューヨーク 17日 ロイター] - 暗号資産(仮想通貨)ビットコインからの資金流出額が先週、9800万ドルと、過去最大に達したことが、デジタル資産運用会社コインシェアーズのデータで17日、明らかになった。イーサリアムなど他の暗号資産に分散投資する動きが出た。

ただ、流出額は運用資産残高(AUM)の0.2%にとどまった。年初からの流出額は43億ドルになった。2020年はビットコインの商品とファンドに156億ドルが流入。イーサリアムには25億ドル近くが流入した。

ビットコインの価格は4月半ばに6万5000ドル近くまで上昇し、過去最高値を更新したが、その後は35%下落。17日はテスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が自社のビットコイン保有についてツイートしたのを受け、ビットコイン価格は不安定な動きが続いた後、下落した。

フォレックス・ドット・コムの市場調査部門グローバル責任者、マット・ウェラー氏は「先週のビットコイン投資商品からの流出額はAUMのわずか0.2%だったが、注目に値する」と指摘。

「ビットコインで見込まれる環境負荷を指摘する声が強まっており、エネルギー消費が少なめな認証方式プルーフ・オブ・ステーク(PoS)に移行が予定されているイーサリアムの相対的な魅力が増している」とした。

第2位の暗号通貨であるイーサリアムには前週、2650万ドルが流入。年初からの資金流入額は9億1000万ドルとなった。

カルダノやポルカドットを含む他の暗号資産は全て、資金流入超だった。

デジタル資産運用ではグレイスケールが資産運用額472億6800万ドルで首位を維持した。第2位はコインシェアーズで、先週時点の資産運用額は60億ドルだった。欧州では首位に立った。