[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)当局者2人が、米国の高インフレ期間は予想以上に長引く可能性があるとの考えを示したことから、ドルが上昇した。

アトランタ地区連銀のボスティック総裁とFRBのボウマン理事はこの日、最近の価格上昇が一過性のものであるとおおむね認める一方、その影響が薄れるには予想外に時間がかかる可能性があると発言した。

前日には、パウエル議長がインフレ懸念のみに基づいた性急な利上げは実施しないと改めて確約。このところの物価上昇は、経済活動の再開に「直接影響を受けた」部門に起因しており、利上げを必要とする「経済のタイト化を示すものではない」とし、こうした物価上昇圧力は自然に和らぐとの見方を示した。

ウエスタンユニオン・ビジネスソリューションのシニア市場アナリスト、ジョー・マニンボ氏「パウエル氏がインフレの高進は長続きしないと示唆したことでドルの上げは後退していたが、インフレ率がさらに伸びる兆候が見られれば、インフレに対する不安感が再び高まり、FRBの政策に注目が集まることになる」と述べた。

ドルは通貨バスケットに対し0.06%高の91.798。先週末には92.408と2カ月ぶりの高値をつけていた。

経済指標では、5月の新築一戸建て住宅販売戸数が年率換算で76万9000戸と前月比5.9%減少し、昨年5月以来の低水準に沈んだ。統計を受けてドルは値下がりする場面も見られた。

ユーロ/ドルは0.11%安の1.1929ドル。6月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は59.2と、2006年6月以来15年ぶりの高水準となった。

ドル/円は0.29%高の110.26円。一時111.10円と昨年3月以来の高値を付けた。日本の6月の製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は51.5となり、5月の53.0から低下した。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約2.78%高の3万3467ドル。

ドル/円 NY終値 110.94/110.98

始値 111.03

高値 111.06

安値 110.67

ユーロ/ドル NY終値 1.1925/1.1928

始値 1.1943

高値 1.1969

安値 1.1920