[フランクフルト 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのウンシュ・ベルギー中銀総裁は23日、ECBの新たな「フォワードガイダンス」に反対する姿勢を改めて表明したほか、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)も、予見不能な事態が発生しない限り、来年3月に終了させるべきとの考えを示した。

ECBは22日の理事会で、金融政策の先行き指針であるフォワードガイダンスを変更。物価の一時的な上振れを容認し、低金利をさらに長期間継続する姿勢を示した。市場では、ECBが向こう5─6年は利上げを実施しないと確約したと受け止められている。

ウンシュ氏は、新指針に反対した理事会メンバー2人のうちの1人。CNBCのインタビューに対し、見解の相違を大げさにとらえるべきではないとしながらも、ECBは向こう数年にわたり自身の手を縛ったとし、政府からの独立性が問われる可能性があると指摘。「つまりは、どのようなコミットメントを長期的に示せるのかということだ。市場では5─6年の期間が想定されている」とし、「これほどの長期間にわたりコミットメントを示すことに違和感を覚える」と述べた。

その上で、ECBが特定の国の財政需要を満たすような政策決定を行うリスクに直面した際などに利上げを可能にする「逃避条項」が盛り込まれることを望んでいたと述べた。

このほか、ロイターの電話インタビューに対し、PEPPの終了を巡り9月9日の理事会で討議を開始する必要があると指摘。景気見通しの改善を踏まえると、ECBは緊急措置を来年3月に終了させる必要があると述べた。ただ「内容の方がタイミングよりも重要」とし、必ずしも直ちに最終決定する必要はないとの考えを示した。