[上海 28日 ロイター] - 中国共産党系の証券時報は28日の紙面で、当局の規制強化への懸念から本土の株価が連日急落したことを巡り、投資家に冷静な対応を促した。

今週の中国株式市場は、教育、不動産、ハイテク部門を標的とした規制の動きを受けて大幅に下落し、外国人投資家の間では中国企業への投資を巡る不透明感が強まっている。

証券時報は1面に掲載した論評で、システミックリスクは「全体として中国A株市場に存在しない」と指摘。「マクロ経済は引き続き安定した回復段階にあり、短期的な変動はA株のポジティブな長期見通しを変えるものではない」とした。

その上で「最近の相場下落は政策の誤解と感情の表れをある程度反映している。経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)に変化はなく、相場はじきに安定化する」と論じた。

他の主要日刊証券紙もこの論評に同調。中国証券報は1面の記事で国内の資産運用担当者を引用し、足元の売りは「構造的な調整」であり、急落が続く可能性は低いと指摘。システミックリスクには直面していないと続けた。

上海証券報も、売りは続かない見通しで、市場は徐々に落ち着くとする国内アナリストらのコメントを掲載。「機関投資家にとっては、質の高い銘柄にポジションを取る機会になる」とした。

26日の中国株売りに始まった市場の動揺は、27日午後までに為替や債券市場にまで波及し、投資家の警戒感が高まっている。