[北京 31日 ロイター] - 中国国家統計局が31日発表した7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.4と、前月の50.9から低下し、2020年2月以来の低水準となった。

原材料コストの上昇、設備のメンテナンス、極端な悪天候が響いた。好不況の分かれ目となる50は上回ったが、景気減速に対する懸念が強まっている。

市場予想は50.8だった。中国政府が新型コロナウイルス対策でロックダウン(都市封鎖)を開始した2020年2月(35.7)以降で最低となった。

内訳では、生産指数が51.0と、前月の51.9から低下。設備のメンテナンス、極端な悪天候が響いた。

新規受注指数は50.9で、前月の51.5から低下した。需要の低迷が背景。

ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、Zhiwei Zhang氏は「最も心配なのは、新規輸出受注指数だ。昨年7月以来の低水準となっている」と指摘。

新規輸出受注指数は47.7と、5月から3カ月連続で低下している。

原材料価格を示す指標は62.9と、前月の61.2から上昇。原材料コストの上昇で企業の採算が悪化しており、一部の輸出業者は受注を見送っている。

建設指数は57.5と、前月の60.1から低下。極端な悪天候が影響した。アナリストは、政府による不動産市場の取り締まりが、建設業界の逆風になると指摘している。

中国経済は新型コロナ流行に伴う混乱から、おおむね回復しているが、製造業は原材料コストや物流コストの上昇、世界的なサプライチェーンの目詰まりといった新たな課題に直面しており、経済成長率の鈍化が予想されている。

また、南京市では、感染力の強いデルタ株の感染が拡大しており、政府の厳格な対策が、現在の景気回復の下振れリスクになる可能性もある。

中国中部での洪水や、温室効果ガス削減に向けた鉄鋼の生産規制も、7月のPMIに影響した可能性がある。

国家統計局が発表した7月の非製造業PMIは53.3と、前月の53.5から低下した。