[ミラノ 3日 ロイター] - 欧米自動車大手・ステランティスは3日、2021年1─6月期決算の利益が市場予想を上回ったことを受け、通期の売上高営業利益率予想を従来の5.5─7.5%から10%前後に上方修正した。

タバレス最高経営責任者(CEO)による仏自動車大手グループPSAで発揮した経営手腕が奏功している兆しが表れた形だ。

PSAと欧米フィアット・クライスラー(FCA)の経営統合後の新会社であるステランティスは、価格上昇とコスト削減で収益性が高まりつつあり、1─6月期に旧FCAの北米事業の利益率が過去最高を記録したことを明らかにした。経営統合に関連したコスト削減額は、ネットで13億ユーロ(15億ドル)前後だった。

タバレス氏は、アナリストとの電話会議で「ステランティスは21年上半期に力強いスタートを切った」と語った。また、パーマー最高財務責任者(CFO)は、年間50億ドルのコスト削減を図る長期目標の達成を確信していると話し、24年時点で目標達成率を80%とする意向を示した。

新たな利益率予想は、自動車業界全体に打撃を与えている半導体不足の悪化や、新型コロナウイルス禍に伴う欧米諸国のロックダウン(都市封鎖)が今後はないとの想定に基づいている。

1─6月期の調整後の税・利払い前利益(EBIT)は暫定で86億2000万ユーロ。市場予想平均(ロイター調べ)は59億4000万ユーロだった。