[ロンドン 21日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が21日発表した8月の公的部門純借り入れ(国有銀行を除く)は205億ポンド(280億ドル)と前年同月比55億ポンド減少したが、8月としては過去2番目の高水準となった。

ロイターがまとめたエコノミスト予想の平均は156億ポンドだった。

英政府の公的債務残高は2兆0230億ポンドと対国内総生産(GDP)比は97.6%で1963年3月以来の高い比率となった。

新型コロナウイルス感染対策の大規模な支出により英政府の借り入れは昨年急増した。今年度は借り入れが大きく減少したが、例年と比べてなお高水準にある。

昨年度の公的部門借り入れの対GDP比は15.5%と従来予想の14.2%から上方修正され、第2次世界大戦以降で最高水準を記録した。

統計局は新型コロナ対策の融資保証制度と公的年金制度にかかる費用が上振れたことが上方修正の要因と説明した。

4─8月の公的部門借り入れは938億ポンドと前年同期のほぼ半分となった。一時帰休の補償と自営業者向け支援が大幅に減少したことが背景にある。

しかしパンテオン・マクロエコノミクスのエコノミスト、サミュエル・トムズ氏は物価連動国債の利払い増加が8月の国債費を押し上げたと指摘した。今後数カ月インフレ率が上昇し、国債費がさらに増える公算が大きいと述べた。

8月の国債費は63億ポンドと前年の2倍の水準となった。ただ対GDP比率は過去と比べて低い水準にある。