[シンガポール/上海/ニューヨーク/香港 22日 ロイター] - 中国の不動産開発大手、中国恒大集団の主要部門、恒大地産集団は22日、9月23日の社債利払いを行うと発表した。恒大を巡る債務不履行(デフォルト)懸念に揺れる世界の市場にとって一定の安心材料となりそうだ。

中国人民銀行(中央銀行)も、銀行システムに900億元(140億ドル)を供給。連休明けの中国金融市場を支援する意向を示唆した。

声明によると、深セン市場で取引されている2025年9月償還債の利払いを行う。「すでに私的な交渉を通じて問題が解決した」としているが、交渉により、同社の財務基盤が強化されたのか、債務再編で進展があったのかは明らかにしていない。

リフィニティブのデータによると、利払い総額は2億3200万元(3588万ドル)。

事情に詳しい関係筋は匿名を条件に「この利払いがその他債券にとって意味するところについては依然として把握に努めているが、クローズアップされていることを考慮すると、彼らは市場を安定させ、その他の利払いも行いたいと考えていると思う」と述べた。

米株先物、人民元、リスクに敏感な豪ドルが上昇。円や米国債といった安全資産は下落。

恒大は23日、22年3月償還のドル建てオフショア社債にかかる8353万ドルの利払いも期限となっている。今回の声明ではこの社債に関しての言及はない。

また、29日には24年3月償還債を巡る4750万ドルの利払いも迎える。

双方の債券ともに、予定期日の30日以内に利払いを終わらせなければデフォルトとなる。

アナリストは、金融システムが世界的に機能不全に陥る「リーマンショック」のような事態を想定していないが、恒大が破綻して中国の不動産市場が混乱に陥れば、副次的な影響が広がるとの懸念は根強い。

恒大の国内社債は今月17日以降、相対取引を通じてのみ取引が可能だが、リフィニティブのデータによると、22日は取引が行われなかった。ドル建て債は閑散とした取引の中、横ばい。

香港株式市場は祝日のため休場だが、フランクフルト株式市場上場の恒大株は20%急騰している。