[24日 ロイター] - <為替> ドルが上昇した。中国の不動産開発大手、中国恒大集団を巡る不確実性を背景に前日の急落から切り返した。週間では3週連続で上昇した。

中国恒大の一部オフショア債保有者が、米国時間23日の期限までに利払い受けていなかったことが、事情に詳しい2人の話で分かった。23日はオフショア債の8350万ドルの利払い日だったが、それが過ぎ30日の猶予期間に入った。猶予期間内に利払いが行われないとデフォルト(債務不履行)となる。

オフショア人民元は弱含み1ドル=6.4641元となった。

FXストリート・ドットコムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は「ドルは複数の投資アイデアの恩恵を受けている」と指摘。「米経済は他国の大半よりも好調なほか、中国恒大や中国の不透明な経済および政治システムを巡る懸念のくすぶりに加え、米連邦準備理事会(FRB)はようやく(資産買い入れ縮小開始に向けた)準備が整ったようだ」と述べた。

ドル指数は0.237%上昇。ユーロ/ドルは0.2%安の1.1713ドルとなった。

米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は24日、米労働市場は月額の債券購入額を縮小するための基準をすでに満たしており、FRBは大量の債券保有が利上げ時期を巡る最終的な判断をどのように複雑にするかについて議論していくべきとの見解を示した。

米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は24日の講演で、労働市場が予想通りに改善すれば、FRBは11月に資産買い入れの縮小を開始し、来年末までに利上げを行う可能性があると述べた。

円は対ドルで0.43%安の110.77円。ポンドは0.36%安の1.3666ドルだった。

中国人民銀行(中央銀行)を含む中国の証券、銀行規制当局などの10機関が24日、暗号資産(仮想通貨)の取引と採掘(マイニング)を全面的に禁止すると発表したことを受け、ビットコインは5.89%安の4万2256.47ドル。イーサは8.08%安の2899.10ドル、XRPも約7%安の0.93ドルとなった。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 利回りが大きく上昇した。連邦準備理事会(FRB)が今週に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、早ければ11月にもテーパリング(量的緩和の縮小)に着手する可能性があるとの見通しを示したことを受けた調整が続いている。

10年債利回りは一時1.456%と、4.9ベーシスポイント(bp)上昇した。

ややタカ派方向に傾いた21─22日のFOMCに続き、この日はクリーブランド地区連銀のメスター総裁とカンザスシティー地区連銀のジョージ総裁がともにそれぞれの講演で、米経済はテーパリング開始に十分な状態にあると述べた上で、利上げ開始時期や膨大なバランスシートへの対応など次の主要な議論への移行を促した。

このほか、イングランド銀行(英中央銀行)は23日の金融政策会合で、年末時点のインフレ率が4%を超え、目標の2%を大きく上回る見通しで、金利上昇の根拠が「強まったもよう」という見解を表明した。

FHNフィナンシャルの金利ストラテジスト、ジム・ボーゲル氏は、債券市場の動きについて「FOMCと英中銀金融政策委員会がきっかけになった」と指摘。市場では現在、米財務省が来週実施する5年債(610億ドル)と7年債(620億ドル)の入札が注目されていると述べた。財務省は来週、600億ドルの2年債入札も実施する。

30年債利回りは6.3bp上昇の1.987%、2年債利回りは1.7bp上昇の0.276%。

2年債と10年債の利回り格差は118.2bp。

物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差、いわゆるブレ

ーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.502%、10年物が2.34%だった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> ダウ工業株30種とS&P総合500種が小幅続伸。フェイスブックやテスラが上昇し、スポーツ用品大手ナイキの下げを相殺した。

ナイキは6.3%安。2022会計年度(21年6月からの1年間)の売上高見通しを引き下げ。また、年末商戦期に製品の輸送や生産に遅延が生じる恐れがあると警告した。

フェイスブックは2%、テスラは2.7%それぞれ上昇。S&Pの主要11セクターでは通信サービスが0.7%高、エネルギーが0.8%高だった。

また、中国人民銀行(中央銀行)を含む中国の証券、銀行規制当局などの10機関が24日、暗号資産(仮想通貨)の取引と採掘(マイニング)を全面的に禁止すると発表したことを受け、仮想通貨やマイニング関連のコインベース・グローバル、マイクロストラテジー、ライオット・ブロックチェーンなどは軒並み下落した。

今週は、中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題を巡る懸念や米連邦公開市場委員会(FOMC)などを受け、相場は不安定な展開となった。

中国恒大を巡っては、一部オフショア債保有者が米国時間23日の期限までに利払い受けていなかったことが、事情に詳しい2人の話で分かった。

週足では、ダウが0.6%高、S&Pが0.5%高。ナスダック総合はほぼ横ばいだった。

スパータン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カーディヨ氏は「振れの激しい1週間だった。来週は9月最終週、第3・四半期末となるため、高ボラティリティーが継続する公算が大きい」と述べた。

バイデン米大統領が掲げる大型の歳出法案や超党派インフラ投資法案を巡り進展が見られるかどうかも注目される。

チェリー・レーン・インベストメンツのパートナー、リック・メクラー氏は「金利が低水準にとどまり、財政刺激がいずれ実施されることで、株式は引き続き選好されると予想する」と述べた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.50対1の比率で上回った。ナスダックでも1.40対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は90億株。直近20営業日の平均は101億1000万株。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題をめぐる不安を背景に、安全資 産として買われ、小反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比1.9 0ドル(0.11%)高の1オンス=1751.70ドル。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> 供給逼迫(ひっぱく)懸念が強まる中を買い進まれ、続伸した。米国産標準油種WTI11月物の清算値(終値に相当)は前日比0.68ドル(0.93%)高の1バレル=73.98ドルと、前日に続き中心限月ベースとしては7月中旬以来約2カ月半ぶりの高値となった。12月物は0.66ドル高の73.61ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 110.72/110.75

始値 110.42

高値 110.79

安値 110.42

ユーロ/ドル NY終値 1.1714/1.1718

始値 1.1734

高値 1.1736

安値 1.1701

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 100*11.00 1.9847%

前営業日終値 101*23.00 1.9240%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*04.50 1.4526%

前営業日終値 98*17.00 1.4100%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*01.50 0.9485%

前営業日終値 99*04.50 0.9290%

2年債(指標銘柄) 16時39分 99*23.00 0.2715%

前営業日終値 99*23.75 0.2590%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34798.00 +33.18 +0.10

前営業日終値 34764.82

ナスダック総合 15047.70 -4.55 -0.03

前営業日終値 15052.24

S&P総合500種 4455.48 +6.50 +0.15

前営業日終値 4448.98

COMEX金 12月限 1751.7 +1.9

前営業日終値 1749.8

COMEX銀 12月限 2242.5 ‐25.4

前営業日終値 2267.9

北海ブレント 11月限 78.09 +0.84

前営業日終値 77.25

米WTI先物 11月限 73.98 +0.68

前営業日終値 73.30

CRB商品指数 225.3112 +1.3164

前営業日終値 223.9948