[フランクフルト 27日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は27日、ユーロ圏のインフレ率はECBの見通しを上回る可能性があるとしながらも、現時点では実際に上回りつつあることを示す兆候はほとんど出ていないとの認識を示した。

ラガルド総裁は欧州議会で「規制の新たな強化で経済活動が影響を受ければインフレは見通しを下回る公算があるが、物価圧力を現時点の予想よりも強く押し上げる可能性のあるいくつかの要素も見られている」と述べた。

ただ「これまでのところ、こうしたリスクを巡る兆候は限定されているため、インフレ率は中期的に目標を下回り続けるとのECBの基調的シナリオに変わりはない」と語った。

ユーロ圏のインフレ率は8月に3%に上昇。 エネルギー価格が主な押し上げ要因だったが、供給網のボトルネックを一部反映し、工業製品価格と食料価格も上昇。ラガルド総裁は、エネルギー価格の上昇と供給網のボトルネックは長く継続しないとし、来年には解消するとの見方を示した。