[北京 21日 ロイター] - 中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は21日、国内銀行の9月末時点の不良債権比率が1.87%で、6月末の1.86%から上昇したと明らかにした。新型コロナウイルスの散発的な流行や、政府の支援措置の終了が影響した。

総不良債権残高は3兆6000億元(5626億3000万ドル)。

銀保監会の幹部は記者団に「(国内銀行は)比較的大きな圧力に見舞われており、不良資産が増加し、引き続き潜在的なリスクにさらされている」と指摘。

その上で「銀行と保険会社は、リスク予防能力を着実に高めており、リスクは全体として管理可能だ」と述べた。

アナリストは以前から、中国の不良債権が公式統計をはるかに上回っていると指摘。景気減速の兆しを受けて、不動産開発会社など、負債の多い企業に圧力がかかる可能性があると分析している。

銀保監会の統計部門の幹部は銀行に対し、規制を順守し、不動産開発ローンと個人向け住宅ローンの規模を着実に減らす一方、初回の住宅購入者には十分な財務支援を行うよう引き続き求めていくと発言。

中国の経済成長は引き続き安定し上向いており、不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題が、不動産部門全体や中国企業の信用力に影響を及ぼすことはないとの認識も示した。