[21日 ロイター] - 米アメリカン航空とサウスウエスト航空は21日、インフレ圧力の高まりがクリスマス・年末年始の繁忙期に見込まれる堅調な需要への冷や水となり、両社の黒字回復に遅れが生じる可能性があるという見通しを示した。燃料価格と人件費の拡大も第4・四半期の収益を圧迫すると予想した。

両社の第3・四半期決算はともに、市場予想よりも小幅な赤字にとどまった。アメリカン航空の調整後1株当り損失は0.99ドルと、前年同期の5.54ドルから縮小。リフィニティブのまとめたアナリスト予想は1.04ドルの損失だった。

サウスウエストの1株損失も0.23ドルと、前年同期の1.99ドルから縮小した。アナリストの1株損失予想は0.27ドルだった。

原油価格の高騰を受け、アメリカン航空の燃料コストは前年同期比約70%、サウスウエスト航空は154%それぞれ急拡大した。

燃料費上昇は運賃上昇につながる傾向があり、競合のデルタ航空は、燃料コスト増を消費者に転嫁する可能性を示唆している。

人出不足も収益の足かせとなっている。サウスウエスト航空は人員不足が一因でフライトの欠航を余儀なくされる状況が発生しており、10月の収益が7500万ドル下押しされる見通しとした。年末までに約5000人を新規採用する計画という。

サウスウエスト航空さらに、第4・四半期の輸送能力が引き続き2019年第4・四半期の水準を下回り、22年第1・四半期については、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の水準を約6%下回る見通しとした。

アメリカン航空は、第4・四半期の輸送能力が19年第4・四半期比で約11─13%減、収益は19年の水準の80%程度に回復すると予想した。

米株式市場でサウスウエスト航空の株価は1.3%安、アメリカン航空は1.5%高となった。