[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米国株式市場は、ナスダック総合がほぼ変わらずで取引を終了した。好決算を手掛かりに上昇したマイクロソフトとグーグルの持ち株会社アルファベットが下支えとなった。一方、原油相場の下落や米債利回り低下がシクリカル(景気循環)銘柄を圧迫し、S&P総合500種は下落。ダウ工業株30種平均も値を下げて終えた。

マイクロソフトは4.21%値上がりし、過去最高値で引けた。同社は26日の決算発表で、クラウト事業の好調を背景に10─12月期について明るい見通しを示した。

アルファベットも4.96%上昇。広告事業の好調が寄与し、第3・四半期に過去最高益を記録した。

両社株の上昇はナスダックを90ポイント近く押し上げた。また、マイクロソフトは同指数とダウ工業株30種、S&Pにとって最大の支援要因となった。

米長期債利回りの低下やイールドカーブの平坦化を背景に一般消費財や通信サービスといったグロース(成長)株も買われた。S&Pの主要セクターでこの日上昇したのはこの2セクターのみだった。

バーデンス・キャピタル・アドバイザーズのポートフォリオ戦略担当ディレクター、メーガン・ホーネマン氏は「グロース銘柄は、企業決算だけでなく、金利が低下していることも支援要因になるだろう」と指摘した。

一方、イールドカーブの平坦化を受け、金融株は下落。原油価格の下落でエネルギー株も売られ、両セクターはともにここ5週間で最大の下落率となった。金融大手JPモルガン・チェースは2.08%安、石油大手エクソンモービルは2.60%安。

決算シーズンが堅調なスタートを切り、サプライチェーン(供給網)の制約や労働力不足、物価上昇圧力といった課題への企業の対応力を巡る懸念が和らぐ中、S&Pとダウは今週、最高値を更新した。ナスダックは9月7日に付けた終値での最高値まで1%未満の水準に迫っている。

ホーネマン氏は「決して危機を脱したわけではないが、企業は予想以上に早く適応している」と語った。

一部の上院民主党議員が超富裕層を対象とする増税を提案していることや、米連邦準備理事会(FRB)の連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控え、利上げ時期を巡る懸念が再浮上していることも、テクノロジー株などのグロース銘柄を買う動きにつながった。

S&Pのグロース指数は約0.28%上昇。一方、バリュー指数は1.44%下落した。

ネット証券のロビンフッド・マーケッツは10.44%値下がり。暗号資産(仮想通貨)ドージコインなどの取引が低迷したことで第3・四半期の売上高が予想に届かなかった。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.43対1の比率で上回った。ナスダックでは2.29対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は117億4000万株。直近20営業日の平均は104億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 35490.69 -266.19 -0.74 35835.43 35835.43 35490.43

前営業日終値 35756.88

ナスダック総合 15235.84 +0.12 0.00 15276.00 15364.54 15235.84

前営業日終値 15235.72

S&P総合500種 4551.68 -23.11 -0.51 4580.22 4584.57 4551.66

前営業日終値 4574.79

ダウ輸送株20種 15723.52 -213.17 -1.34

ダウ公共株15種 914.81 -6.96 -0.76

フィラデルフィア半導体 3360.29 -32.67 -0.96

VIX指数 16.98 +1.00 +6.26

S&P一般消費財 1564.73 +3.77 +0.24

S&P素材 531.70 -7.74 -1.43

S&P工業 872.06 -10.71 -1.21

S&P主要消費財 739.17 -3.87 -0.52

S&P金融 663.78 -11.43 -1.69

S&P不動産 298.07 -2.18 -0.73

S&Pエネルギー 436.10 -12.84 -2.86

S&Pヘルスケア 1531.46 -12.54 -0.81

S&P通信サービス 271.98 +2.57 +0.95

S&P情報技術 2795.01 -5.28 -0.19

S&P公益事業 339.80 -2.28 -0.67

NYSE出来高 9.07億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 28665 - 335 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 28640 - 360 大阪比