[東京 28日 ロイター] - ルネサスエレクトロニクスは28日、2021年12月期決算で売上高に当たる売上収益(国際会計基準)が9739―9819億円になるとの見通しを示した。前期は7156億円だった。10―12月期の予想中央値は2980億円と前年同期比55.5%増を見込む。半導体需要は、来年上期まで堅調さが続くとみている。

柴田英利社長兼CEO(最高経営責任者)は会見で、半導体の需要について、自動車や産業用を中心に「来年上期まで堅調」との見通しを示した。当面は、需要増に対応するために「生産・出荷を増やすことに注力していく」と述べた。PCについては「一本調子でなく注意が必要」とした。

コスト面では「大手ファウンドリーの値上げのインパクトが大きい」と説明。自動車向けは「長期安定性が大事。いたずらに価格の上げ下げは考えていない」としながらも、コスト上昇分の応分の負担は求めていくとし「半期ごとに多少の調整を行う」と述べた。

業績予想は1ドル109円、1ユーロ129円を前提にしている。

ルネサスは業績予想をレンジで開示している。半導体業界は事業環境が短期に大きく変化し、信頼性の高い数値を的確に算出することが困難だとしている。

IFRSべースでの営業利益予想は開示していない。IBESがまとめたアナリスト17人の通期営業利益予想は平均値で1785億円。同時に発表した1─9月期売上収益は前年同期比29.7%増の6799億円(前年同期比29.7%増)、営業利益は同2.5倍の1194億円だった。7月に発表した同期間の売上収益予想は6615億円から、上下に40億円程度振れる可能性があるとしていた。買収した英ダイアログ・セミコンダクターが7―9月期から連結業績に反映されている。

7―9月期は自動車向けが同52%増、産業・インフラ等向けが同37%増と伸びた。