[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事は8日、政府の借り入れコストを押し上げるリスクがあるとしても、今後の政策変更の順序を変えるべきではないが、市場の分断を回避する防止策は必要かもしれないと述べた。

ECBは利上げについて量的緩和の終了後にのみ実施されるとしているが、一部の学者や政策当局者は短期金利が上昇しても長期金利を抑制するために2つの政策の順序を入れ替えることを検討している。

こうした見方に対し、シュナーベル氏は講演で「物価安定を巡るリスクが差し迫っているにもかかわらず、長期利回りの調整を避けるためだけに大規模な資産買い入れプログラムを維持すれば財政・金融面での支配が抑えられなくなる」と指摘。ただ、19カ国で構成されるユーロ圏は金融構造が不完全なため分断化しやすく、ECBの政策調整による影響が一部の国で増幅され、借り入れコストが意図した以上に上昇する可能性があると警告した。

その上で「このような分断化リスクへの対応を確約した信頼できる防止策があれば、無秩序な動きを防ぎ、中銀は物価安定という責務に集中することができる」とした。