[上海/香港 16日 ロイター] - 大手投資銀行が人民元相場の予想を下方修正している。下方修正は過去3週間で2度目。元が急落し、従来予想を下回ったことが背景だ。

人民元は、景気減速、新型コロナウイルス流行に伴う経済の混乱、積極的な米金融引き締めを受けて、下落圧力が強まっており、対ドルで過去4週間で6%以上値下がりした。

16日のレートは1ドル=6.7992元。4月下旬に実施した投資銀行9社の年末予想調査の中央値である6.71元を超えて元安が進んだ。

一部の投資銀行は現在、年内に1ドル=6.9元もしくは7元まで元が下落すると予想。2020年の新型コロナ流行初期以来の元安水準となる。

HSBCは、中国の景気減速と米金融引き締めという材料自体に変わりはないが、深刻度が増していると指摘。第2・四半期末の予想レートを6.75元、第3・四半期末の予想レートを6.70元に下方修正した。従来予想はそれぞれ6.60元、6.62元だった。

バークレイズは「国内の新型コロナを巡る状況が悪化し、ロックダウン(都市封鎖)が増え、供給網の混乱が深刻化すれば、ドル/元は7元まで急上昇する可能性がある」と指摘。その一方で、当局が人民元の防衛や景気支援に乗り出せば、6.70元まで元高が進む可能性があるという。

みずほ銀行も年末予想を6.6元から6.7元に、UBSも年末予想を6.6元から6.9元に、それぞれ下方修正した。