[東京 17日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日のニューヨーク市場終盤(129.16/19円)に比べて小幅ドル高の129.33/35円で推移している。米長期金利がやや上昇したことや実需の買いで午前は堅調な展開だったが、米中の景気減速懸念が市場のテーマとなりつつある中で指標の結果を見極めたいとのムードが強まり、積極的な取引は手控えられた。

ドルは米金利などをにらみながら仲値にかけての実需の買いもあり一時129.44円まで上昇したが、一巡後は小動きが続いた。時間外取引で米10年債利回りは足元2.92%台近辺と上昇の勢いは鈍っており、ドル/円も方向感を失っている。

市場では、米国の金融政策から米中の景気減速への懸念に目線が移っている。前日発表された中国の経済指標が予想を下回る内容となり、米経済の現状を見定める上できょう発表の米小売売上高は「これまでより注目度が高まっている」(トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏)という。

小売売上高が市場予想を下回った場合ドル/円の反応としては、素直に米景気の減速懸念が強まりが意識され米金利低下とドル安が進む可能性があるとの見方がある一方、「リスク回避の円買いと同時にドル買いもみられるのではないか」(ソニーフィナンシャルグループのアナリスト、森本淳太郎氏)として結果的にドル/円の大きな動きにはつながらないとの指摘もあった。

他の通過では豪ドルの上昇が目立った。豪ドル/円は90.61円付近、豪ドル/米ドルは0.7010ドル付近と、いずれも堅調に推移している。

豪中銀は5月の理事会でオフィシャルキャッシュレートを25ベーシスポイント(bp)引き上げて2010年11月以来の利上げを決定したが、議事要旨ではインフレの高まりにより決定よりも大幅な利上げを議論したことを明らかになり、豪ドルが買われた。

トレイダーズ証券の井口氏は「豪中銀は他の先進国に比べて金融政策正常化が遅れていた分、豪ドルの上値余地はまだあるとみている」と指摘。ウクライナ情勢の悪化が続く中で、資源価格の高止まりも豪ドルを下支えするとみている。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 129.33/35 1.0445/49 135.11/15

午前9時現在 128.94/96 1.0437/41 134.59/63

NY午後5時 129.16/19 1.0431/35 134.71/75