[東京 18日 ロイター] - 愛知県内の取水施設で起きた大規模な漏水は、一部の発電所の稼働が停止するなど影響が広がっている。操業を続ける企業も、貯蔵水や井戸水を活用するなど綱渡りの状況だ。

愛知県によると、工業用水を供給している水道の川にある取水施設で大規模な漏水が起こり、18日午前4時45分ごろから取水できなくなった。同県は豊田市や岡崎市の一部を含む9市3町にある自動車工場など131事業所が影響を受けると明らかにした。

各社は愛知県水道事務所からの要請を受け工業用水の受水を停止する措置をとった。

すでに影響が出ているのが発電施設だ。

大阪ガスは同県内にある火力発電所2基を同日午後に停止すると明らかにした。名古屋発電所の1号機を午後1時、名古屋第2発電所の1号機を午後9時にそれぞれ停止する。

一方、東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資するJERA(東京都中央区)は、碧南火力発電所(愛知県碧南市)に関して、最大出力で運転し続けた場合でも5日分程度に相当する工業用水の在庫は保有している、という。

JERAでは、現在は電力の高需要期ではないことから、他の電源の稼働や出力調整などにより、供給力の確保は可能、としている。

トヨタ自動車は同社の工場について「井戸水を活用することできょうは通常通りの稼働ができる見込みだ」(広報担当者)としている。19日以降については確認中で、今後の状況を注視する、とした。

この日は中国・上海市のロックダウン(都市封鎖)の影響により、元町工場(愛知県豊田市)など主力工場の多くは操業を停止しており、井戸水を活用して稼働しているのは堤工場(同)など一部に限られる、という。