[シドニー 23日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のケント総裁補は23日、量的緩和策(QE)で6000億豪ドル(4236億6000万米ドル)規模に膨らんだバランスシートについて、今後数年間は高い水準で推移するとし、保有債券を早期に売却する計画はないとの見通しを示した。

債券をテーマにしたイベントで、今年満期を迎える債券は約40億豪ドルで、来年は130億豪ドルだと指摘。償還は2031年まで毎年350億─470億豪ドルの規模で、33年までには終了すると述べた。

2020年に開始されたもう1つの景気刺激策、ターム資金調達ファシリティー(TFF)下で商業銀行に貸し出された1880億豪ドルは23年と24年に返済が行われる。

QEプログラムを受けて各銀行が保有する余剰資金は現在約4390億豪ドルに上り、中銀の為替決済(ES)口座に置かれている。TFT融資返済と債券償還に伴い減少するが、新型コロナウイルス流行前より規模は大きいままとみられる。

ケント氏は、中銀がES残高を早期に減らすことも検討したが、金融市場に好ましくない変動をもたらす恐れがあると判断したと述べた。