[ダボス(スイス) 25日 ロイター] - ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のディース最高経営責任者(CEO)は、半導体供給が「明らかに改善している」と述べ、同社の世界生産は年内に回復できるとの自信を示した。スイスのダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会の傍らで記者団に語った。

ディース氏はウクライナ危機については、これ以上の状況悪化がない前提で、同国のサプライチェーンの管理は可能になっており、この混乱は緩和していると指摘した。VWはウクライナでワイヤーハーネスなどの部品生産を停止していた。

米国市場でVWの存在感を高める切り札と位置付ける「スカウト」ブランドの電気自動車(EV)のトラックやSUV(スポーツタイプ多目的車)計画については、今年に米国で組み立て工場用の拠点1カ所を選定する計画だと表明。既存工場を転用する可能性もあるし、新たに工場を建設する可能性もあるとした。

アントリッツ最高財務責任者(CFO)は、スカウトのブランドを切り離して上場する可能性も排除していないと述べた。VWとしては米工場に向こう5年で総額70億ユーロを投資する計画とし、新たなEV型ピックアップトラックを導入する構想も示した。

ディース氏は EV用電池供給については、2025年までに同社のEV生産に十分な量を確保できるとの見通しを示した一方、一部のライバル社では間に合わないかもしれないとの見方もほのめかした。