[北京 28日 ロイター] - 中国の李克強首相は、中国経済はある程度回復したが、経済基盤は堅固ではないとの認識を示した。国営メディアが28日に発言を報じた。

李氏は、中国は経済を正常な軌道に戻し、失業率をできるだけ早く引き下げるよう努力するとも述べた。

李氏は「現在、経済安定化に向けた政策パッケージの実施が加速しており、効果を上げている。経済は全般的に回復したが、基盤はまだ堅固ではない」とし、「雇用の安定化は、依然として難しい課題になっている」と語った。

中国経済は5月に鉱工業生産指数が前月の落ち込みから改善し、回復の兆しを見せた。しかし、消費は依然弱く、新型コロナウイルス対策の厳しい規制の影響が続く中で政策立案者の課題を浮き彫りにしている。

中国の全国調査に基づく失業率は5月には5.9%と、4月の6.1%から改善。ただ、政府が2022年の目標としている5.5%未満を依然上回っている。

特に31の主要都市での5月の失業率は6.9%と、過去最高になった。夏には記録的な人数の新卒者が就職するため、雇用が改善前に悪化すると予想するエコノミストもいる。

李氏は22年第2・四半期に妥当な経済成長を達成すると明言した。しかし、一部の民間エコノミストは、国内総生産(GDP)が第1・四半期の前年同期比4.8%増から成長率が縮小すると予想している。