[ロンドン 29日 ロイター] - 英政府は29日、国内鉄鋼産業保護を目的とする鉄鋼製品5品目に対する緊急輸入制限(セーフガード)を2年間延長した。

トレベリアン国際貿易相は議会で、セーフガードは戦略的な産業を守るために有益で、これを維持しないと英国の鉄鋼メーカーは「深刻な傷」を負いかねないと説明。これは国際貿易ルールに違反していると認めながらも、現在の環境からはセーフガード延長が正当化されると強調した。

英国は欧州連合(EU)離脱以降、中国など他国による保護貿易的措置が広がっている現状を指摘しつつ、かつてに比べると開かれた国際貿易を推進する姿勢を弱めている。

トレベリアン氏は「今回の決定は世界貿易機関(WTO)の関連する協定の下でわれわれが国際的に履行すべき義務からは逸脱している。しかし時に問題というのは、国益の観点からの行動が必要な分野で起きがちだ」と述べ、WTO加盟国からセーフガード延長への懸念が提示されれば英政府は相応に対応する用意が調っていると付け加えた。