[コロンボ 7日 ロイター] - スリランカ中央銀行は7日、記録的高水準の国内インフレに対処し、潜在需要の高まりを抑制するため、主要政策金利を1%ポイント引き上げた。

常設貸出金利を15.50%、常設預金金利を14.50%とした。過去21年間で最も高い水準となる。

スリランカの6月消費者物価指数(CPI)は前年同月比で54.6%上昇。5月のプラス39.1%を上回り、記録的な上げ幅となった。ウィーラシンハ総裁は、インフレ率は最大70%まで上昇する可能性があるとしている。

総裁は記者団に対して「われわれはできる限りインフレに対応するが、貧困層を支援するため現金給付などの措置も必要だ」と述べた。

経済危機に陥っているスリランカは、外貨準備が過去最低水準にまで減少する中、食料や医薬品、燃料の支払いもままらなない状況。第1・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比1.6%減少し、第2・四半期も一段の景気悪化が見込まれている。

中銀は声明で「理事会は望ましくないインフレ期待の高まりを抑制するため、さらなる金融引き締めが必要になるとの見解だ」とし、政策調整はインフレ期待を中期的に目標とする4─6%の水準に固定するのに役立つと説明した。

中銀は、2022年第2・四半期の国内経済活動は、主に電力とエネルギーの不足による供給側の混乱が続いたことで深刻な影響を受けたとの見方を示した。

ブリッジファイナンスを確保するために2国間および多国間パートナーとの交渉を進めつつ、国際通貨基金(IMF)との信用措置交渉で大きな進展があったとも表明した。

ファースト・キャピタルの調査責任者、ディマンタ・マシュー氏は「中銀のスタンスに変化があった。おそらくIMFとの協議を踏まえたのものだろう」と指摘。

「中銀が成長について懸念しているとは思わない。中銀は経済の安定化のため、通貨への圧力緩和や紙幣増刷に焦点を移した」とした。