[ニューヨーク 10日 ロイター] - 米国株式市場は急伸し、ナスダック総合とS&P総合500種が共に約2%上昇して終了した。米インフレ率が鎮静化し、連邦準備理事会(FRB)は予想ほど積極的な利上げを行わないとの見方が台頭したことが背景。

労働省が発表した7月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前年同月比8.5%上昇と、伸びは前月の9.1%から鈍化。市場予想は8.7%上昇だった。

これを受け株価は広範に上向き、S&Pの主要11セクター全てが上昇。グロース株がバリュー株よりも大きく上げた。

1日の上昇としては、ナスダックとS&P総合500種が2週間ぶりの大きさ、ダウ工業株30種が3週間ぶりの大きさとなったほか、S&P総合500種は終値ベースで5月初旬以来の高値を更新した。

7月のCPIを受け、FRBが9月の会合で0.75%ポイントの利上げを決定する確率は43.5%に低下。一方で、0.50%ポイントの利上げが決定される確率は56.5%となった。

チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディ・フレデリック氏は「インフレ率は8.5%となお極めて高い水準にあるが、6月にピークを付けたという楽観的な見方が出ている」と指摘。

シティ・US・ウェルス・マネジメント(ニューヨーク)の投資戦略責任者、ショーン・スナイダー氏は、単月のCPI統計だけでFRBが安全宣言を出すには十分ではないとしながらも、「労働市場が持ちこたえる中、インフレ低下の兆しが見え始めたことで、市場は『ゴルディロックス』状態にある」とし、「ソフトランディング(軟着陸)とはこのようなことを言う」と述べた。

国債利回りの低下を反映し、高成長の大型株に買いが入り、アップル、グーグルを傘下に持つアルファベット、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトは2%を超えて上昇した。

景気動向に敏感な銀行株は2.7%上昇。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーはともに約3%上げた。

電気自動車大手テスラは3.9%高。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が69億ドル相当の同社株を売却したことが分かった。

フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズは5.8%高。同社は9日、初の起債で100億ドルを調達したと発表した。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を5.69対1の比率で上回った。ナスダックでも3.34対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は113億3000万株。直近20営業日の平均は109億8000万株だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 33309.51 +535.10 +1.63 33130.6 33364. 33130.

3 41 63

前営業日終値 32774.41

ナスダック総合 12854.81 +360.88 +2.89 12793.4 12861. 12698.

4 44 61

前営業日終値 12493.93

S&P総合500種 4210.24 +87.77 +2.13 4181.02 4211.0 4177.2

3 6

前営業日終値 4122.47

ダウ輸送株20種 14975.07 +449.40 +3.09

ダウ公共株15種 1027.65 +4.24 +0.41

フィラデルフィア半導体 2988.71 +121.81 +4.25

VIX指数 19.74 -2.03 -9.32

S&P一般消費財 1317.11 +36.79 +2.87

S&P素材 499.13 +13.96 +2.88

S&P工業 827.15 +17.96 +2.22

S&P主要消費財 778.90 +5.74 +0.74

S&P金融 574.90 +13.02 +2.32

S&P不動産 281.71 +4.00 +1.44

S&Pエネルギー 574.62 +4.05 +0.71

S&Pヘルスケア 1547.08 +17.12 +1.12

S&P通信サービス 199.48 +5.37 +2.77

S&P情報技術 2593.60 +69.99 +2.77

S&P公益事業 383.27 +1.73 +0.45

NYSE出来高 9.43億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28135 + 345 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 28120 + 330 大阪比