[チューリヒ 11日 ロイター] - ドイツの機械大手シーメンスが11日発表した第3・四半期(4―6月)決算の純損益は16億6000万ユーロの純損失となり、四半期として2010年以来の赤字を計上した。傘下の「シーメンス・エナジー」の保有株で27億ユーロ分、ロシアのウクライナ侵攻に伴いロシア事業撤退を決定したことで5億5800万ユーロ分を減損処理したことが響いた。

一方、売上高は拡大。受注額は220億7000万ユーロ(228億ドル)と、前年同期比7%増加した。工場自動化関連ですべての部門の受注が増加。部品や物流のコストは上昇したが、販売価格転嫁で相殺できたという。

ブッシュ最高経営責任者(CEO)は声明で、インフレなどにもかかわらず4─6月も需要は引き続き強かったと指摘。受注の20%の伸びは第1・四半期の始まりから続いていると評価した。

トーマス最高財務責任者(CFO)は記者団に対し、自動車や機械、エレクトロニクスなどの分野で基調的な成長の勢いが続いており、「ある種の正常化の兆候」を感じると述べた。7―9月もこうした動きが続くとみられるものの、その後は徐々に受注が落ちるとも予想。30%超の受注拡大が長期間続くとみるのは非現実的だとの考えを示した。

同社は22年度通期の1株当たり利益見通しを8.70─9.10ユーロから5.33―5.73ユーロに下方修正した。