[ニューヨーク 5日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、直近で弱含んでいたドルが上昇し、ユーロとポンドはそれぞれ約1%値下がりした。連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げスタンスが続くとの見方を受けた。

ユーロ/ドルは1%安の0.9892ドル。下落率は9月23日以降で最大となった。前日には1.7%上昇していた。

ポンド/ドルは1.1%安の1.1344ドルだった。S&Pグローバル/CIPSが5日発表した英国の9月の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は49.1で、8月の49.6から低下し、国内の大部分がロックダウン下にあった2021年1月以来の低水準となった。

ドル指数は約1%上昇。前日の下落率は20年3月以降で最大だった。

バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、前日にはユーロやポンドが好調に推移し、株価も上昇したことで「全般的にリスクオンとなったが、投資家は取引レンジで模索していただけだ」と指摘。「リスク資産の反発はFRBの見解が変わったから起きたわけではない」と述べた。

企業向け給与計算サービスのオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)が5日発表した全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は9月に20万8000人増加した。FRBの政策金利引き上げや金融引き締めにもかかわらず、労働者需要が引き続き力強いことを示唆した。

米供給管理協会(ISM)が5日発表した9月の非製造業総合指数(NMI)は56.7と前月の56.9から小幅低下した。雇用が急増する一方、支払い価格指数は1年半超ぶりの低水準となった。

米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は5日、現時点で市場は適切に機能しており、FRBはインフレ抑制に向け「断固として」利上げを継続するという認識を示した。

バノックバーンのチャンドラー氏は、7日に発表される米雇用統計がFRBの金融政策の軌道を探る手掛かりとして注目されるとした。

ドルは対円は0.2%上昇。対オフショア人民元では0.4%高の7.0676元だった。

ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)は5日、政策金利のオフィシャル・キャッシュレート(OCR)を50ベーシスポイント(bp)引き上げて7年ぶり高水準の3.5%とした。根強いインフレの抑制に苦慮する中、さらなる利上げを示唆した。

ニュージーランドドルは0.1%高の0.5744米ドル。一時1.3%高となった。豪ドルはほぼ横ばいの0.6502米ドルだった。

ドル/円 NY終値 144.63/144.68

始値 144.34

高値 144.84

安値 144.33

ユーロ/ドル NY終値 0.9882/0.9884

始値 0.9922

高値 0.9926

安値 0.9835