[シカゴ 26日 ロイター] - 米穀物大手アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)が26日発表した2022年10─12月期決算は第4・四半期として過去最高益となった。大豆の圧砕マージンが高水準で推移し、世界的に穀物需要が強かったことが利益を押し上げた。

調整後純利益は10億6900万ドル(1株当たり1.93ドル)で、前年同期の8億5000万ドル(1.50ドル)を上回った。1株利益はリフィニティブのデータによるアナリストの予想コンセンサスの1.65ドルを超えた。

ADMなど穀物大手がエネルギーコストの上昇やサプライチェーン(供給網)の混乱を乗り切った様子が浮き彫りになった。

中核となる農業サービス・油糧種子部門の営業利益が46%増加し、エタノール部門や栄養食品部門の不振を十二分に穴埋めした。

フアン・ルシアノ最高経営責任者(CEO)は「2023年についても非常に好調な年になると予想している」と述べた。ウクライナ産穀物の供給減や干ばつに見舞われたアルゼンチンの収穫量減少を挙げ、「主要な製品や地域は依然として需給のバランスが引き締まっている」と付け加えた。