[31日 ロイター] - インドの財閥アダニ・グループは、空売りで知られる投資会社ヒンデンブルグ・リサーチに不正疑惑を指摘されたことを受けて、コーポレートガバナンス(企業統治)と監査慣行を評価するために6大会計事務所の一つを雇う計画だ。インドの経済紙ミントが30日、関係者の話を基に報じた。

独立監査は同グループ傘下の上場企業のうち8社が対象となる予定で、グループの中核会社アダニ・エンタープライゼズの公募増資完了後に依頼され、監査結果に基づいて同社の取締役会が法的な選択肢を検討するという。

監査では、特定の関連当事者取引、会計慣行、企業のコーポレートガバナンス基準の順守状況を評価するとともに、ヒンデンブルグの主張の正当性を検討するという。

アダニはロイターのコメント要請に応じていない。

これとは別に、インドのナショナル証券取引所(NSE)は30日、アダニ・トランスミッションなどグループ3社の制限値幅を20%から10%に修正したことを明らかにした。