[31日 ロイター] - 米重機械メーカーのキャタピラーが31日に発表した第4・四半期決算は1株利益が2.79ドルと前年同期の3.91ドルから約29%減少した。製造コストの増加と為替の影響が利益率の低下につながった。

受注残は300億ドルと堅調だが、他のメーカーと同様、原材料や輸送コストの上昇要因となっている供給面での制約による影響を引き続き受けている。

第4・四半期はのれん代の減損9億2500万ドルとマージン悪化につながるリストラ費用が利益を押し下げた。

ボンフィールド最高財務責任者(CFO)は、第4・四半期のマージンが「必要以上に低下した」と指摘。高インフレを考慮し今後1年間は営業利益率の目標を調整するとした。

減益を受け、株価は序盤の取引で一時4.5%下落。下落率は昨年8月以降で最大となる見込み。

エネルギーセクターや鉱業での設備投資は堅調で、建設機械の販売台数も増加しているが、アナリストによると資金調達コストの上昇が需要の足を引っ張る可能性があるという。

第4・四半期の売上高はアジア太平洋地域の低迷にもかかわらず20%増の166億ドル。営業利益は4%増の17億ドルだった。