[ベルリン 2日 ロイター] - ドイツのバイオ医薬品会社ビオンテックは2日、フランクフルトの北90キロに位置するマールブルクの新施設に4000万ユーロ(4300万ドル)を投資し、メッセンジャーRNA(mRNA)技術に基づく医薬品の重要成分を生産すると発表した。

新施設はmRNAと細胞ベースの医薬品の原材料となるプラスミドDNAの臨床および商業生産を行う2工場からなる。臨床規模の工場は2022年8月から稼働しており、商業規模の工場は23年末までに稼働準備が整う見通し。

新施設の整備で、同社は新型コロナウイルスのパンデミック期間中にmRNAベースのワクチン生産に向け、急いで構築したサプライチェーン(供給網)の管理を強めたいと考えている。

同日、現地を訪れたショルツ首相は「ドイツと欧州は地元にバリューチェーン(価値連鎖)を築いてより弾力的な対応ができるようになりつつある」と述べ、投資を歓迎した。