[バーゼル 2日 ロイター] - スイス製薬大手のロシュが2日発表した2022年通期決算は、コア営業利益が前年比1%増の222億スイスフランとなり、アナリスト予想平均の224億スイスフランをやや下回った。

売上高は前年比1%増の633億スイスフランで、市場予想の632億スイスフランを小幅に上回った。

2023年通年利益については、抗体カクテル療法「ロナプリーブ」や検査キットなど新型コロナウイルス関連の売上高が需要減少で50億スイスフラン(55億ドル)ほど落ち込む見通しを示し、減益を警告した。

売上高と1株当たりコア利益は「1桁台前半」のマイナスの伸びを予想している。

血友病や多発性硬化症薬などの新薬の売り上げ増加では、新型コロナ関連の売り上げ減少を補えない見通し。