[2日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムのアンディ・ジャシー最高経営責任者(CEO)は2日、成功に向けた適切な方策を見いだすまで、スーパーマーケット「フレッシュ」とレジなしコンビニエンスストアの拡大を一時停止していると明らかにした。

同CEOは四半期決算を受けた電話会見に珍しく登場。自社が必要とするのは採算面でうまくいく独特な店舗形態であり、今年中に見いだしたいと述べた。

この発言は2017年にホールフーズ・マーケットを買収して以来、アマゾンが依然として実店舗の小売りを支配できていないことを示すものだ。同社は長らく、食料品がより多くの消費者支出を引き出す鍵と考えてきた。

ジャシー氏によると、アマゾンはパッケージ化された食品などで大きく事業を展開しているにもかかわらず、生鮮食品ではまだ大きな市場シェアを獲得できていない。

ホールフーズは成長しており、高級オーガニック(有機)食料品店としてはトップだが、アマゾンの大衆向け商品には工夫が必要だという。

ジャシー氏は、これまでのところアマゾンフレッシュを数十店舗展開していると説明。アマゾンはまた、レジを通さずに店舗の買い物客に代金を請求する技術も実験している。

同社はいくつかの食料品店を閉鎖して一定の資産を減損処理しており、第4・四半期には7億2000万ドルの費用を計上した。