[東京 8日 ロイター] - SUBARUは8日、2023年3月期の連結業績予想(国際会計基準)について、売上収益を前期比34.8%増の3兆7000億円と従来から1000億円下方修正した。半導体不足で車両の生産・販売が従来計画から下振れるため。円安のプラス効果や費用削減により、利益予想は据え置いた。

今期の営業利益予想は3000億円で、IBESによるアナリスト19人の予想平均値3092億円とほぼ同水準。今期の想定為替レートは1ドル=134円(従来は133円)に見直した。

販売見通しは従来から5万台減の87万台、生産は9万台減の88万台に修正した。昨年10─12月期は計画比で2万台減り、1─3月期は一部の部品供給が滞って7万台減を見込む。

会見した水間克之・最高財務責任者(CFO)は、部品不足による生産制約は「長くても5─6月までには収束する」と説明。来期は「100万台レベルを目指したい」と語った。

一方、同席した江森朋晃常務執行役員は、米国での電動化戦略の新たな方針を「早いタイミングで(公表することを)考えている」と話し、「トヨタ自動車とうまく協調しながら、高い柔軟性を持ってやりたい」と述べた。