[ロンドン 8日 ロイター] - 国際決済銀行(BIS)のアグスティン・カルステンス総支配人は8日、大手ハイテク企業の金融サービス事業をどのような形で直接規制するか、規模や影響力を踏まえて見直す必要があると述べた。

アリババ、アマゾンなど大手ハイテク企業は、銀行・決済・資産運用・保険など金融サービス事業に従事している。

同氏はこれについて、大手ハイテク企業はソーシャルメディアや電子商取引で規模と影響力を確保しているため、金融サービス事業で市場シェアを急速に拡大することが可能だと指摘。その結果「大きすぎてつぶせない」企業になるリスクがあると述べた。

同氏は講演で「規制面の見直しが必要であることは間違いない。新たな道をたどる必要がある」とし、大手ハイテク企業に対し金融サービス事業を他の事業から隔離することを義務付ける「総合的な」枠組みが必要だと訴えた。