[ワシントン 8日 ロイター] - 米商務省が8日発表した2022年12月の卸売在庫は前月比0.1%増と、前月発表された速報値から変わらずとなり、伸びは2020年7月以来約2年半ぶりの小ささとなった。金利上昇により需要が抑制され、販売が停滞する中、商品の新規発注が手控えられていることが示唆された。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は改定なしだった。11月は0.9%増えていた。

在庫は国内総生産(GDP)の重要な構成要素。12月の内訳では自動車と電気機器の卸売在庫が増加した一方、家具、コンピュータ、専門機器の在庫は減少。アパレル、農産物、石油、紙などの在庫も大幅に減少した。

12月の前年同月比は17.6%増だった。

GDP算出に用いられる自動車を除く卸売在庫は12月に0.2%減少した。

12月の卸売売上高は横ばい。11月は1.4%減だった。木材や耐久財、アパレル、酒類、石油、化学品などが減少した。

12月の販売ペースで在庫が全てはけるのに必要な期間は1.36カ月。11月も1.36カ月だった。