[ロンドン 21日 ロイター] - 世界の主要金融機関が加盟する国際金融協会(IIF)が21日発表した2023年の世界の債務総額は313兆ドルと過去最高を記録した。第4・四半期に前年同期比で15兆ドル超増えた。新興国債務の国内総生産(GDP)に占める比率も最高を更新した。

IIFは報告書で「増加の約55%は成熟市場によるもので、主に米国、フランス、ドイツがけん引した」とした。世界債務の対GDP比は23年に約2%ポイント低下して約330%だった。

この比率の低下は先進国において「特に顕著」だったが、一部の新興国市場では過去最高を更新。インド、アルゼンチン、中国、ロシア、マレーシア、南アフリカの上昇率が高く、債務返済の潜在的な課題が高まっていることを示唆した。

IIFは「米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が視野に入る中、米国の政策金利と米ドルの動向を巡る不確実性が市場のボラティリティーをさらに高め、対外借り入れへの依存度が相対的に高い国々の資金調達条件をより引き締める可能性がある」と指摘した。

世界経済は借入コストの変動に対して「耐性がある」であることを示し、投資家心理の回復につながっているとも言及した。