Samuel Shen Vidya Ranganathan

[21日 ロイター] - 中国で今月序盤に小型株急落が始まった後、これらの銘柄への投資比率が非常に高いために運用成績が悪化しているクオンツファンドが、投資家の不安を解消しようと躍起になっている。

多くのクオンツファンドはわずか1週間で資産価値が15%余り目減りした。

今週には大手クオンツファンドの幻方量化(ハイフライヤー・クオント・インベストメント)と倍漾量化(バイオント・クオント)が投資家に向けて、最近の成績不振の理由や、今後の対応策などを説明する書簡を送付した。ロイターが書簡の内容を確認して分かった。

中国の中・大型株は今月、当局の支援と見られる動きを受けて持ち直したが、一方で小型株の売りが加速。クオンツファンドのエクスポージャーが大きい小型株の流動性危機が深まることとなった(訂正)。

幻方量化は書簡で、投資戦略に「極端な市場環境」を織り込まなかったことは失策だったと認めた。ただ既にリスク管理を厳格化したと強調した。

倍漾量化は、足元で記録的な資金流出に苦しんでいるとしながらも「われわれの戦略はなお有効で、市場の『津波』が収まればクオンツ戦略は輝きを取り戻す」と投資家に訴えている。

クオンツファンドを巡っては、中国の証券取引所が20日、大手の寧波霊均投資に対して取引秩序に関する規則違反を理由に3日間の売買制限措置を発動するなど、当局も監視強化に動きつつある。

大手ヘッジファンドのマン・グループはリポートで「中国での最近の『クオンツ地震』はシステミックな金融リスクを明らかにし、クラウディングとレバレッジの危険性を浮き彫りにした」と指摘した。

中国の大手クオンツファンドのパートナーだったタン・ユー氏は、一部の大手クオンツファンドは規模が大きすぎるため、業界再編は市場リスクの分散に役立つとの見方を示した。

「短期的には、一部の投資家はクオンツファンドから資金を引き揚げ、規制当局の次の一手を待つだろう」と述べた。