Alexander Cornwell

[アブダビ 28日 ロイター] - 米通商代表部(USTR)のタイ代表は28日、世界貿易機関(WTO)の紛争解決制度改革について、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで今週開かれているWTO閣僚会議で前向きな議論があり、一部で進展も見られたが、合意は会議後に持ち越しになるとの見方を示した。

紛争解決制度は、最終審に当たる上級委員会の委員補充に米国が反対し、空席が続いていることから機能不全に陥っている。米政府は上級委が権限を逸脱し、通商紛争の審理を通じて新たな貿易ルールを形成しているも同然と批判してきた。

タイ氏は紛争解決に関する米国の主張がWTOの機能停滞を招いたとの見方を否定。また、上級委員会の改革は依然として難しいとの認識を示した。

貿易紛争で上訴する仕組みや、上級委員会の問題を繰り返すことがない審理の在り方など、検討に時間を要する問題がなおあるとし、閣僚会議後も交渉を継続して問題に取り組むことを期待していると語った。