[19日 ロイター] - 市場筋によると、米債務の急増に対する懸念を背景に、金やビットコインの価格が最近急騰している。一方、国債市場はこれまでのところ米財政の先行きを比較的楽観視している。

米政府の債務増には歯止めがかからず、金利の支払いが政府予算に占める割合も大きくなっていることが注視されている。中には金額が国防費を上回る月も出ている。

こうした債務の急拡大がビットコインや金の需要を押し上げている。両資産ともにインフレや米通貨の購買力低下に対するヘッジとして使われることが多い。

国債の利回りは、米連邦準備理事会(FRB)の金利政策に対する予想をおおむね反映する。国債供給の増加に左右されることもあるものの、長期的な財政の動向が国債市場に与える影響はそれほど大きくはない。

FRBが経済成長を促進させるために国債を購入し、それによって利回りが低下しドル供給が増えることがある。コロナ禍後の供給混乱や記録的な政府支出、超緩和的な金融政策が物価高騰圧力につながり、高インフレはまだ完全に収まってはいない。

米ジョージ・メイソン大学のローレンス・H・ホワイト教授(経済学)は「ここ数年間はインフレが安定していないため、金とビットコインの両方に関心が集まっている」と指摘した。